・遊女と客 D「……苦しい。」 V「諦めろ。それはそういうものだ。」 D「それに動きづらい。」 V「暴れる必要も無いのだからいいだろう。」 D「む〜〜〜…。」 V「ちゃんと後で剥いてやる。それとも今すぐの方がいいか?」 D「"剥く"って何だよ…!! 普通脱ぐのを手伝うとかだろ!?」 V「ダンテ……お前今、自分が何の役をしているかわかっているのか?」 D「知らない。」 V「………じゃあなんでそれを着たんだ。」 D「ベオウルフが来て、次はこれだからって着替えさせられた。」 V「衣装について、何か思うことはなかったのか?」 D「日本の伝統衣装の1種だって言ってけど、違うのか?」 V「…いや、その通りだが。」 D「小さい父さんも着てたし。」 V「…………………なに?」 D「俺のよりシンプルで動きやすそうだったから、俺もそっちがいいっつったんだけど、役が微妙に違うから駄目だって。…そういや俺って結局何の役なんだ?」 V「………………花?」 D「は?」 S「しつれいいたします。」 D「あ、小さい父さん。」 S「おさけをおもちしました。」 V「頼んでいないが…。」 S「てんしゅからのさしいれです。どうぞ、おめしあがりください。」 D「店主?」 S「はい。まもなくこちらにまいるとのことです。」 B「邪魔するぜー。」 V「なら帰れ。」 B「酷っ! 店の出入り禁止にするぞ!?」 V「これを身請けすれば来る必要はなくなるな。」 B「そうくるか。…ま、ちゃんと身請けしてくれるんなら、こっちとしては何も文句ねえけど。」 D「2人で勝手に話を進めるなって何度言ったらわかんだよ。いい加減配役の説明しやがれ。」 B「あ? まだ聞いてないのか?」 D「今バージルから、花って言われたけど。」 B「…………意味、わかってねえだろ。」 D「どういう意味なんだよ?」 B「"花を売る"って言えばわかるだろ。」 D「………………………ちょっと待て、こら。」 B「正しくは遊女っつーんだ。ちなみに俺が店の主人で、スパーダがお前の小間使いみたいなもん。で、バージルがお前を買ったお客様だ。わかったか?」 D「わかりたくなかった…!!」 B「何もわからないまま押し倒されたかったのか。そりゃ悪かった。」 D「ごめんなさい教えてくれてありがとうございました。」 B「礼ならいらねえよ。逃がす気ねえから。」 D「…はい?」 B「俺、店主。バージルはお客様。助けてもらえるなんて思えねえだろ?」 D「ッ…鬼!悪魔ーーーッ!!!」 B「あんな弱っちい種族と一緒にすんな失礼な。」 V[ついでに言えば人非人も無効になるぞ。」 B「一通り説明したし、俺とスパーダはもう下がるぜ。防音はしてあるけど、あんまり騒ぐなよ。」 V「別に誰もおらんだろう。」 B「まあな。じゃ、行くぞスパーダ。」 S「はあい。」 (2人とも退場) V「………。」 D「………………西洋人形抱っこ……。」 V「しかもそれが当然、という感じだったな……。」 D「…一体どんな育て方してたんだ、あいつ。」
え、これで終わり!? すみません。ぐだぐだになって収拾つかなくなりました; オチがこれって。つーかオチてないし。 とりあえず弟は兄に美味しくいただかれます。
・借金取りと客 V「払えない、というならここはやはり…体で払ってもらおうか。」 D「やっぱりかよ! つーかそれじゃ『遊女と客』と変わんねえだろ!」 V「…なんだ。そっちの方がよかったのか?」 D「? 他になんかあんのか?」 V「借金取りが体で払えといったら、臓器売買に決まっているだろう。大丈夫だ。お前なら眼球や臓器ぐらい、1日で再生する。」(閻魔刀構え) D「麻酔無しかよ…! つーかそういうのって医者がやるもんだろうが!」 B「…摘出手術に関しても言いたいことがあるが、それ以前にお前らの型に合う人間なんていねえだろ。最悪悪魔化するっつーの。」 V&D「「あ。」」
最初に気付けよ。 しょうがないので、ダンテはマグロ漁船に放り込まれました(ぇ)
配布元:リライト |
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